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民泊 at 大磯

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kalokalohouse

なつのおわりに

石塚沙矢香個展 2012.9/7-9/18

行く夏を惜しんで、
中庭のトネリコから聞こえてくるものを
目に見えるカタチに。
石塚沙矢香さんの仕掛け展覧会。
自らが場のひとつになる喜びを味わいに、
目と耳を澄ませておでかけください。

作家HP Sayaka Ishizuka web site

kalokalo houseの中庭には、
吹き抜けにトネリコの樹が一本立っている。
夏の空がガラスのようにかしゃんと割れて、
トネリコの足下に落ち葉のように散らばった。
敷き詰められた鏡に空が映りこんで、吹き抜けが足下にも。
まるい中庭で、上下がわからなくなりそうな不思議な感覚。
ナツノオワリニ

クラッカー
室内には、高い天井からきらきらした
クラッカーの糸が落ちている。
パーティーが終わったせつなさや甘いけだるさが、
しんとした白い空間に浮かんでいるよう。

 
「インスタレーションは、設置する『場』を含めて
感じてもらうもの。
京都のお庭も、インスタレーションのひとつなんですよ」

「地味な色と、赤が好き」

場所によって、似合う色や光がある。
日本の古い邸宅の庭に降らせた赤は、
オーストラリアの大きな樹には似合わなかった。

「いつも、場所から、です」
ナツノオワリニ
油絵を描いていた学生時代も、
美術館でカンバスを横から見た厚さが気になっていた。
横から見てもおもしろいように、
厚みにも細工をしてみた。

そのうち、平たい絵では納めきれなくなって、
リボンやひもを貼り付け、作品が立体の世界に出てきた。
そこから石塚さんの上下左右、立体の世界がはじまった。
降ってくる空
 
割れた鏡を使った作品がいくつか。
鏡は光を映す。写るのは違う世界ではない。
この場所の、いま。
表を通る車、時間で動く光、中庭から吹き抜ける風。
のぞきこんだ、あなた。
ポストカード
割れた食器や古いカトラリー、古布、ネガフィルムを、糸やリボンでつなぐ。
時に生々しい、暮らしの気配。
私たちには見えなくなってしまったそれらの「もの」たちと
一緒に暮らしてきた時間を、石塚さんが紡いでつないで、見せてくれる。
(榑林加奈子)