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WORMHOLE
吉田泉/武川凉子 ふたり展
12/14-25

平面の絵画と、立体の、織物。
おふたりの作品は、方法は違うのに、
なぜかどちらからもきらきらした音楽が
聞こえてきます。
ふんわりと、よい香りもしてくるようです。
ソフトパステルの絵とさをり織りのセッションを、
聴きに出かけてみませんか。

■吉田泉「RAKUEN COMPANY」
 

吉田泉さんは、音楽制作、ヴォーカル、画家、
WEB制作など多彩な才能の持ち主です。
今回はソフトパステルやアクリルの絵画、
自家製本の絵本、
CDなどの展示。

ご本人とお話をすると、むずむずと「魔女」ということばが
浮かんできました。
黒いわるい魔女ではなくて、愉快でたのしい、
うきうきさせる魔法を使う魔女。
音や色を使って、人を笑わせたり、
うっとりさせてしまう魔法を
吉田さんは持っています。

一枚の絵から、一冊の本…ひとつの物語が
さらさらと流れ出してくるような一枚。
レモングラスの草原に立っているような、
香りのあふれる絵。
甘いお菓子がしゅわっと溶けていくような、
お砂糖のような色。
吉田さんは、絵の具や筆を使って、
見るひとのこころのスイッチを入れてくれるみたい。

「ととぬぬ」は、吉田さんのお子さんが
ちいさな頃に大事にしていたぬいぐるみ「とと」と「ぬぬ」から
生まれました。ねこでもない、いぬでもない、ととぬぬ。
恥ずかしがり屋で、でもさみしがり屋で、やさしい。
ととぬぬが勇気を出すきっかけが、うつくしい。
手作りの絵本のドアを開けて、会いに来てね。



武川凉子さんは、ちいさなふたりの子どものお母さん。
吉田さんとは音楽を通じてつながりました。

さをり織りは、均一で平坦な織物とちがうドラマティックな織物です。
「差」を織る。
のびのび作ればひとりひとりみんな違う、という「さをり」織り。
一本一本の糸の、色も太さも材質も、ちがう。
ふんわりや金色の糸。糸じゃない、
裂いた布なんかも織り込まれています。

全体では一枚の「布」なのに、
ひとつひとつの素材がちゃんと個性をもって話しかけてきます。
それでいて、にこにこ手をつないでいる。なんて面白い織物だろう。
機械では、こうはいきません。
一本一本、一段一段、手をかけて、
祈りをこめて折られてゆくさまを思い浮かべました。

マフラーやストールなど
えりもとをあたたかく守ってくれる織物が
こんなドキドキするような祈りでできていたら、
なんて素敵なんでしょう。 ふんわり冬向きの、
さをり織りのシュシュもあります。
後ろ姿をみる人が、ちょこっとほかほかしてくれるかな。
(榑林加奈子)