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民泊 at 大磯

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kalokalohouse
natural blue in everyday 9/6-9/17
natural blue in everyday
9/6-9/17

器の藍は、いにしえの時代から絵付けに使われてきた色、
衣の藍も古くから親しまれてきた日本特有のもの、
庶民に唯一着用が許されていた色でもあります。
瓶覗き。水浅葱といった薄い青から濃紺までグラデーションを持ち、
虫除けや殺菌作用もある優れたもの。
どちらの藍色の私達には馴染み深く、ほっとする日常の美。
現代の暮らしにもどこか海や野山の息吹を感じたい。
カジュアルに日々に溶け込む形で藍染めを生かした「hodocc」のリネンのウェアと
「青野明子」の藍の器をどうぞご覧ください。

藍染めの古布とリネンを組み合わせて日常の親しいウェアを縫っているのは、「hodocc」の岩本美千子さん。
ブランド名の「ホドック」は、古い藍の着物や作業着を「ほどく」から来ています。
お母様のコレクションや、古物市に通って集めてきた古着をていねいにほどいて、使えるところを見つけ、新しい衣類に魂を吹き込むのが岩本さんの仕事。
「大事にしまっておくのでなく、毎日着て欲しい。衣類は肌に触れてこそ生きるものだから」

全体を古布で仕立てて裏地を滑りのいい絹地にしたコートから、襟元やポケット口にちょこっとアクセントに藍生地を使ったものまで、大事に使われて一度は役目を終えた布がお色直しをして並びます。

シャツの裾やポーチにちょこんと刺繍してある謎の生き物は、「ホドホドくん」。
犬とも、馬とも、うさぎとも、差し具合によって、また見る人によって違うのです。
「着物をほどいた時に出てくる縫い糸、昔のものは手で紡いでいるので、太さも一定でなくてふんわりしている。強度は工場生産のものに敵わないけれど、その風合いや表情が捨てがたくて」と大事にとっておいて、ホドホドくんが生まれました。
もともとはhodoccのタグがわりだったというこの刺繍、ちょこんとそこにいるだけで、愛しい存在感です。

ひとつとして同じもののない小さなバッグ。岩本さんのお母様が、端切れで縫っているものです。その時の端切れのサイズと形によって、いろんな大きさになるのです。
「これ、おむすび入れだよね。ふたつ入れるとちょうどいい」
「みかんを縦にみっつ。遠足のおやつだね」
「手帳とペンにぴったり!」
ホドホドくんと同じで、お客さんが勝手に使い道を見つけてくれるんですよ、と岩本さん。


■hodocc


茅ヶ崎で作陶されている青野明子さんの器。
ほんのりとろりと乳白色の地にやわらかな青の線の、安南焼きの器。静かで暖かみのあるたたずまい。

安南焼きの特徴は、真っ白でない素地と、かけて焼くと絵付けがほんのり滲む感じ。
側面と平面ではにじみ方も違うし、温度などにも影響されるので、絵付けをした時には思いもかけない仕上がりになることもあるのだとか。
また、それがなんとも言えないほっとするような風合いになっています。
「質感を出すために、元の土に砂を混ぜてみています。今回は、everydayというテーマに合わせて茶碗やマグカップもたくさん持ってきました」


青野さんの器は、地元のお蕎麦屋さん「猪口屋」でざるうどん用のお猪口にも使われているのだそう。
しっとり掌に収まる器は、確かに麺類にも合いそうです。
薄くて軽い器は、しばしば磁器に間違えられるのだそう。口当たりよく、軽く、使いやすいように工夫して、緊張しながら作っているのだ、という青野さんが楽しみながら作れるのが、ふたものの器。
ふたのつまみに銀をかけたり、メリーゴーランドの絵付けがしてあったりして、可愛らしいちょこんとしたふたものは存在感たっぷり。
手のひらにのせたくなります。

ものとしてそこにあるだけで美しいけれど、やっぱりおいしいものを盛りつけたい。白地に青い染め付けのお皿や小鉢は、すんなり普段の食卓になじんでくれそうです。
このふちのひらひらした薄手の鉢には青菜を、大きな角皿には蒸した魚を…と、盛りつけたくなる料理が次々に浮かんでわくわくしてきました。(榑林加奈子)