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民泊 at 大磯

ギャラリーデータ



 
kalokalohouse

5/10(金)-21(火)
上碗空(Uwansora)展

篠山で陶芸を続ける徳尾さんの器展。
土と釉薬に素直な形作りです。
それが使う側にとっても肩肘の張らない 愛着の湧く器になる秘密のよう。

徳尾さんの器をながめて手に取ると、そこに盛りつけたおいしいものが浮かんできます。
きゅうりと穴子の酢の物、にんじんのラペ、ひじき入りのおむすび、かぼちゃのスープ。
おいしいものが好きな人の焼き物なんだ、と感じました。
ふっくらした手は、土を介して食に案内してくれているような。
徳尾さんの器を使うと、毎日毎回「食べる」ということが、それ自体で素材をいただくことなのだなと思えてきます。



■工房 上碗空(うわんそら)



Kalokalohouseでは珍しい「きちんとした和食器」の世界。
器の作り手の仕事ぶりが、即ち使い勝手に反映するのは、もの作りも和食も伝統的な道筋を
持っているからかも知れません。
ヘタが味わいとは認めてもらえない、ブレの許されないカテゴリーに挑戦する徳尾さんは「うわてものの器が作れるように」と
恩師に命名してもらった「上碗空」というブランド名を使っています。

ものつくりをする人達の中には、アート寄りだったり、機能よりだったり、さまざまな立脚点の個性があります。
徳尾さんの作品からは「私が」という自己主張の強さは感じない。
けれど、それだけに、既に持っているさまざまな器との調和は素晴らしく、食卓を引き締めてくれます。


ふと、思ったのだけど、徳尾さんは個性的な作家というよりも名陶工を目指しているのかも知れない。
そんな作り手と知り合うことができて、楽しみがひとつ増えた気がします。


ご自分で釉薬も調合していると言う徳尾さん。
同じ釉薬でも、ガス窯と電気窯、窯の上の方と下の方ではできあがりの色や質感が全く違ういます。
「釜の中は一部しかのぞけないから、取り出し加減はいつもハラハラして、祈るような気持ちです」
釉薬が溶けて流れすぎて、底やふたがくっついてしまうこともあります。

土をこねるところから、焼き上げるまで。
陶芸は、祈りに似ています。